KRISTEN MORGIN

天王洲アイルにあるギャラリー、SOKYO ATSUMIにて「K・モルギン:21 世紀作品2001-2019」が6月4日まで開催されています。 

⽇本初個展となるこの展覧会では、2001年から2019 年までの作品を通してクリスティン・モルギンの ⻑年にわたる探求を垣間⾒ることができます。 

ロサンゼルスを拠点に活動しているクリスティン・モルギンは、未焼成の粘⼟を使⽤して、アメリカの⼦ 供なら誰でも読んだことのある絵本や、ドナルドダック、ヨーダ、ブラット・ピットなど、 記憶を呼び起こすようなオブジェやアイコンを表した作品を制作しています。

塗料、インク、グラファイト、マーカーなどを使い、⾵化し、使い古されてぼろぼろになっ た表⾯を作り出すことで、⾒る⼈のノスタルジーを誘うのです。 

クリスティン・モルギンのいくつかの作品では、ベニヤ板や段ボールの端切れのように⾒える粘⼟のオブジェが、実際の段ボールやベニヤ板の隣に置かれ、何が本物で何が作り物なのかが分からなくなるようになっています。

⽬くらましのような熟練した技巧の効果は、私たちを取り巻く物質に対する感覚を⾼め、世の中の物事に対する⾒⽅を変えてくれるこ とでしょう。

SOKYO ATSUMI