OHIRA RYUICHI

神宮前にある NANZUKA UNDERGROUNDにて、大平龍一の新作個展「SYNDROME」が開催されました。 

大平龍一は1982年生まれ、2011年東京藝術大学大学院にて博士号を取得しました。

主な活動には 山形県の鶴岡アートフォーラムにて開催した個展「ぼうけんやろう」、世界遺産上賀茂神社で開催された「よりしろプロジェクト」における大型彫刻作品「TONGARIMARU」の展示・奉納の他、個展「絶景」、、グループ展「JP POP UNDERGROUND」などがあり、多くの展覧会やプロジェクトを通し様々な形で作品を発表してきました。

大平龍一は木材を使って作品を制作する彫刻家ですが、人類が土と同じく最初に扱った可塑性の高い木材は、美術品に限らず、あらゆる生活の道具や住居の基本要素として私達の文化的な営みに欠かせない素材であり続けています。

大平龍一は近年、この素材本来の持つ特性に立ち返り、創作における無心性、理由のない衝動といった人間の原初的衝動ともよぶべき創造性に基づき、「意味の定まらない」造形物を制作しています。

大胆な発想と作品の構成力、表現力が圧倒的な大平龍一の作品は見るものに強い印象を残します。

NANZUKA