2022年 9月 01日TRAVELING FOR ART
RASHID JOHNSON
表参道にあるエスパス・ルイ・ヴィトンにて9月25日までRASHID JOHNSONの展示「PLATEAUS」が開催されています。
ラシード・ジョンソンの作品を日本で初めて紹介するこの展覧会はフォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する選りすぐりのコレクションを世界的に紹介する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの大きな枠組の中で企画されました。
アフリカ系アメリカ人アーティストのラシード・ジョンソンはシカゴ美術館附属美術大学で写真を学びました。
2001年、初の写真作品シリーズが、「ポスト・ブラック」と呼ばれるポスト公民権運動世代の一翼を担うものとして、米国で評判を得ました。
ポスト・ブラックは、単なる「黒人アーティスト」として一括りにされることを拒み、自らのアイデンティティの複雑な再定義を要求するクリエイターたちで構成されていました。
2006年にニューヨークへと移り、活動内容は、彫刻、絵画、ドローイング、映画、パフォーマンス、インスタレーションと多様化していきます。
ラシード・ジョンソンの作品は、素材と歴史的引用を混ぜ合わせて、文化的、個人的、人種的なアイデンティティに疑問を投げかけますが、作品は必ずしも示威的ではなく、素材と人物とモノが感情の状態を表現する働きをするパズルとして捉えられます。