SAYA OOKUBO

江戸川橋にあるギャラリー、WAITINGROOMにて、大久保紗也の3回目となる個展『Box of moonlight』が開催されました。

大久保紗也は、輪郭線として表現される記号的なイメージと、物質感を伴う抽象的な像のうねりという、二つの分離した要素を共存させた絵画作品を主に制作しています。

この展覧会では、大久保紗也が初めて取り組んだ立体作品の新シリーズが初公開されました。

人型のオブジェの上に、磨りガラスのように曇ったアクリルボックスを被せ、大久保紗也の絵画作品に特徴的な、輪郭線の揺らぎやモチーフの混ざり、それらの視認の曖昧さといった要素を、新たな素材を用いて表現した立体作品の新シリーズです。

また、これまで大久保紗也が支持体として用いてきた波形のトタン板が、さらに屋根状に折れた素材を支持体とする、立体感を増した新作絵画の作品も発表されました。

WAITINGROOM