REI NAITOU

過去の海外のアートフェアや今東京で開催されている展覧会の紹介をするTRAVELING FOR ART、今回は六本木にあるタカ・イシイギャラリーにて開催中の「内藤礼」展を紹介いたします。

内藤礼さんは1991年の佐賀町エキシビット・スペースでの展示「地上にひとつの場所を」で注目されて以来、1997年のベネチア・ビエンナーレや1995年に大阪での国際国立美術館など世界中で展覧会を開いてきました。

本年は金沢21世紀美術館での大規模な展覧会も開催された内藤礼さんのコンセプチュアルなアートは生と死や存在と目に見えないものなどといった様々なコンセプトによって作られたインスタレーション作品により常に見るものに静かにしかし力強く問いを投げかけるのです。

ギャラリーの窓から差し込む日の光に向けて白い机の上に白いキャンバスが置かれています。

ギャラリーに差し込む光の強さや角度によって作品の見え方は変わり決して同じ瞬間が続くことはありません。

床に置かれたガラスの器には水が入っていますがこれも光などの要因で常に変化して見えますがこの小さなガラスの器が見えるものと見えないものをあらわにするのです。

 

TAKAISHII GALLERY