REGINE SCHUMANN

過去に開催された世界のアートフェアや今東京で開催されている展覧会などを紹介するTRAVELING FOR ART、今回はCADAN有楽町でのレギーネ・シューマンの展覧会を紹介します。

レギーネ・シューマンはドイツ出身のアーティストで美術学校では絵画を学びました。

2000年には奨学金を得て日本にも滞在した経験がありますが現在はケルンを拠点に活動しています。

製造業者と共同研究を重ねて生み出されたオリジナルのアクリル板には蛍光顔料が混入していて顔料の量や光の反射や吸収の度合いを調整したのちに画家が絵の具を重ねて塗るようにそれらを駆使して作品にしてゆきます。

 絵画とオブジェの中間に位置するような作品は作品の内側から光を発するように存在しながら見るものの前に静かに佇みます。

ドイツのライトアートを牽引する作家、レギーネ・シューマンの作品の静かでいながら圧倒されるような存在感が素晴らしい展示です。

蛍光顔料がわずかな光で淡く光り輝く様にはミニマルな中に奥深さを感じます。

絵画のような存在感と光るオブジェの中間に位置するような作品は独特です。

壁に設置された作品はぼんやりと輝きを放ち箱から壁の四方にアクリルを通った光の筋が伸びて幻想的な雰囲気を作ります。

 

CADAN