MAKIKO KUDO

世界で開催された過去のアートフェアや今東京で開催されている展覧会などを紹介するTRAVELING FOR ART、今回は小山登美夫ギャラリーで開催中の工藤麻紀子さんの展覧会「空気に生まれかわる」を紹介します。

人気作家の工藤麻紀子さんですが小山登美夫ギャラリーで4年ぶり六度目の展覧会では初の試みとして壁紙に描いたドローイングなども展示しています。

植物や動物、花や人物など工藤麻紀子さんの絵画には普段見過ごしてしまうようなものと風景が登場しますがそこには作家が自身の感情を通して膨らませたイメージが広がります。

幼少期に触れた自然、動物、漫画、アニメなどに加えて影響を受けたという後期印象派のマティスやボナールの影響なども加わり豊かな光と繊細に光り輝くディティールが印象的なのが工藤麻紀子さんの作品の特徴と言えます。

「結局は光を描いているのかもしれない」と工藤麻紀子さんは自らの表現について語ります。

植物や花、動物が人物とともに儚く光り輝く風景の中にたたずみます。

様々なサイズの額に入れられた作品も壁面をいっぱいに使って展示されています。

浮遊する少女とそれを取り巻く鮮烈な色彩の美しい花のある風景です。

花の咲く庭先でスプーンで何かを食べている少年、傍らには愛犬が座っていますが後期印象派の絵に見れらるような雰囲気も感じる絵画作品です。

 

TOMIO KOYAMA GALLERY