RUBELL FAMILY COLLECTION

アートフェアやギャラリー巡りなどを紹介するTRAVELING FOR ART。今回は2018年に訪れたマイアミにあるルベールファミリーコレクションを紹介します。

世界が新型コロナウィルスの流行で閉ざされた状態になる以前は世界中で数々のアートフェアが開催されていましたが当分は元のような世界には戻らないほどにコロナウィルスは猛威を振るい続けています。

アートフェアに行けた頃の様子やどんな作品が売られていたのかなどをご紹介してきましたが今回は2018年のマイアミからプライベートな財団のコレクションの展示空間をご紹介します。

RUBELL FAMILY COLLECTIONはマイアミビーチの東側にあるヘイウッド地区にあるルベールファミリーが個人的に所有する現代アートのコレクションです。(昨年アラパタ地区へ引っ越し現在はルベルミュージアムになりました。)

1965年に最初の現代アートのコレクション始めて以来、現在まで優れた現代アートをコレクションしてきたこの財団は、絵画作品、写真、立体作品、ビデオ作品など実に幅広いジェンルの現代アートをコレクションしています。

現在そのコレクションは作品数にして7200点、延べにしてなんと1000人以上のアーティストの現代アート作品をコレクションしています。

コレクションはいかにもマイアミっぽいこの緑に覆われた入り口を入った2階建てのビルの中に展示されていて展示作品は定期的に入れ替わります。

ルベールコレクションでは様々なアーティストの作品を収蔵していますが有名な作家の作品はもちろんのことマイアミの地元の作家で注目すべき作家の現代アートもコレクションします。

コレクションに加えたいアーティストがいればドンルベール氏と妻のメラが実際に作家に会って話を重ね細かいコミュニケーションを取りながら丁寧に収集されますが今は息子のジェイソンもそこに加わりました

コレクションには巨匠と呼ばれるような作家の現代アートもありますがルベールコレクションに収集してもらったことで有名になる作家もいるほどでこまめに調べては作家にあってファミリーのコレクションを作り上げるのです。

このファミリーコレクションに認められることはその作品が現代という時代性に沿っていながらも新たな表現やコンセプトなどを体現しているということです。

アーティストにしてもこのファンデーションにコレクションされることは名誉なことでありまた同時に天井も高くて素晴らしい空間で展示してもらえたりきちんと作品の管理や記録をしてもらえるという最高のコレクションなのです。

作家たちはもちろん、ギャラリーもルベールコレクションには敬意を表すると同時に現代アートの市場を作り上げる仲間としてとてもいい関係を保っています。

作品の斬新さはもちろんですが、その完成度、そしてその表現力に現代という時代をこの先も牽引して行けるような力があるかなどコレクションの要点は様々ですが、本物であることや作品が訴えかける何かを持っているかなどアート作品としての基本的な条件もとても大切なのです。

 

RUBELL MUSEUM