FRIEZE NEW YORK

アートフェアやギャラリー巡りなどを紹介するTRAVELING FOR ART

今回は2018年にニューヨークで開催されたアートフェア、FRIEZE NEW YORKの模様を紹介します。

フリーズ・アートフェアはロンドンで始まりその後ニューヨークへと進出した国際的な現代アートのフェアです。毎年10月にロンドンのリージェンツパークで開催されニューヨークでは毎年5月にランドール島で開催されます。

フリーズアートフェアは2019年の2月にロサンジェルスにも進出しフリーズLAが開催されました。

フェアを見ようと世界中からアート関係者やコレクター、アートファンも集まります。フェアの開催中は開催地はどこも大盛況でホテルやレストランなどもいっぱいになる程です。

アートフェアはただ単にアート作品の展示販売の場にとどまりません。例えばこのフリーズには28年前に現代美術の雑誌としてスタートしたという独特の精神があります。

それはフェアの開催中にフリーズ・トークなどの現代アートに関する議論や討論の場を提供していることやフリーズが最初にアーティストにフェアのための新作を依頼するなどアーティストやギャラリーを刺激するといったフェアの内容にもよく表れています。

また、フリーズはロンドン、ニューヨーク、ロサンジェルスといった美術館やイベントスペースなどが沢山ある大都市で開催されるのでフェアが開催されるフリーズ・ウィークと呼ばれる1週間は各地で関連イベントも同時に開催され街全体がフリーズ・アートフェアを中心に活性化するのです。

またフリーズ・ロンドンではフリーズと同時にフリーズ・マスターズも開催されますがここでは古代から20世紀までの歴史的芸術を独特なセッティングで紹介しています。


ニューヨークのマンハッタンの北に位置するランドール島に建てられる仮設テントがフリーズ・ニューヨークの会場です。仮設といっても巨大なテントでしっかりとした作りになっています。

巨大な椅子とテーブルは人気作家のロバート・テリアンのアンダーザテーブルという作品です。まるで巨人の世界に迷い込んだような錯覚を覚えます。

とてもカラフルで遊び心が感じられる大きなペインティングです。アートフェアでは様々なペインティングを一度に見る事ができます。

世界のアートフェアでよく見かける日本人アーティストの作品にはやはり草間彌生、村上隆、奈良美智、杉本博司さんなどのものが多いです。

うさぎや亀、ペンギンやライオンなどリアルに作られた寝ている動物のオブジェが並んだ光景はとても不思議な感じです。

縄でつながれたガラスの玉が吊るされたインスタレーションの作品。会場ではこうしたインスタレーションの作品も展示されます。

今最も注目されるアーティストの一人、ジョッシュ・スミスの絵画です。アメリカ出身のアーティストで去年やり手のギャラリーとして知られるデイヴィッド・ズヴィルナーに所属した事が話題になりました。

ファインアートとしての写真作品も多く見られますが中にはこんなに大きなサイズの写真作品まであります。これを飾れる家も大きくなくてはなりません。

可愛いワンちゃんを連れてアートフェアに来た女性が楽しそうに談笑しています。アートフェアは犬の散歩のように気軽に行ける場であり交流の場でもあるのです。

高い天井から吊るされた色とりどりの毛糸の作品です。会場は三角屋根の巨大な

テントで自然光がまんべんなく入る空間になっています。

 

スタジオでこちらを見据えるのは大人気の画家、ジョージ・コンドのポートレイト写真です。彼自身の描いた絵の前でこちらを見ていますがスタジオの雰囲気も伝わります。

巨大なキース・ハリングの作品ですが、このサイズはあまり見た事がないほどの大きさです。

会場の各ブースは作品の展示スペースであり商談スペースでもあります。可愛いデザインの椅子やテーブルを持ち込むギャラリーもありテーブルの上には素敵な花が飾られています。