de la Cruz Collection
アートフェアやギャラリー巡りなどを紹介するTRAVELING FOR ART、今回は2018年のマイアミからde la Cruz Collectionを紹介します。
1980年代に現代アートコレクターのローサとカルロス・デ・ラ・クルズ夫妻は現代アートのコレクション始めました。最初は自宅を予約制で一般に解放していたのですが2009年にマイアミのデザイン地区にあるムーア・スペースと呼ばれる30,000スクエアフィートもの展示空間を改装し、我が家の延長のような空間として「de la Cruz Collection / デ・ラ・クルズ・コレクション」をオープンしたのです。
デ・ラ・クルズ・コレクションは入場無料ですがデ・ラ・クルズ夫妻の現代アートのコレクションを見ることのできる場としてだけでなく現代アートに関する数々のレクチャーを開催したりニューヨークのDASHスクールの高校生に奨学金を出したりNew World School of the Artsの大学生にヨーロッパへの研修旅行の機会を与えたりしているほか夏には子供達のためにワークショップを開催するなど総合的な現代アートの施設なのです。
ここにコレクションされているのはジョー・ブラッドリー、ピーター・ドイグ、イサ・ゲンツキン、フェリックス・ゴンザレス・トーレス、アレックス・カッツ、マーティン・キッペンバーガー、アルベルト・オーレン、スターリング・ルビー、ケリー・ウォーカー、クリストファー・ウールなど数多くの現代のアーティスト達の作品による壮大なコレクションです。
入場は無料でコレクションは定期的に内容を変えて展示されます。訪れるたびに新しい作品を見ることができるのは素敵なことです。
大きな窓からマイアミの太陽光が注ぎ込む明るくて開放感のある空間には絵画作品から立体作品まで幅広いコレクションが展示されます。ここはアートを見る空間であるとともにそれにつてコミュニケーションを持つ場でもあるのです。
数億円もの価値がある現代アートが沢山展示されています。写真撮影も自由ですが何よりも本物を間近で見られることの幸せ。これはクリストファー・ウールの作品です。
高い天井の空間ですが作品が壁を埋め尽くすように展示されています。真ん中にはスターリング・ルビーの巨大な立体作品が置かれています。
開放感のある施設には裏庭もあってスナックやフルーツも振舞われています。エレガントなお花を中心にとても素敵な設えです。
無数の白いキャンディーはフィリックス・ゴンザレス・トーレスの作品です。コンセプチュアルな作品もきちんと展示しています。
具象と抽象が交錯したようなアルベルト・オーレンの巨大な絵画作品もありました。荒々しい筆のストロークやコラージュ的な面白さなどが独特の絵です。