2025年 5月 09日TRAVELING FOR ART
ULLA VON BRANDENBURG
エスパス ルイ・ヴィトン大阪にて、ドイツ人アーティスト ウラ・フォン・ブランデンブルクによる個展「Chorsingspiel」が開催されています。
ウラ・フォン・ブランデンブルクの作品は、映像やドローイング、壁画、オブジェ、インスタレーションなど多岐にわたりますが、いずれの作品もより大きな舞台空間の延長、あるいはその一要素として捉えることができます。
ウラ・フォン・ブランデンブルクは、ドイツのハンブルク美術大学に進学する前に舞台美術を学び、今なお演劇の世界に強い愛着を持ち続けています。
「垂れ幕」は彼女の作品に繰り返し登場する要素で、劇場から本物の緞帳を借りてきて舞台に取付けたり、色とりどりのキルトで表現したりとさまざまです。
これらの布は、彫刻と絵画の性質を併せ持ち、展示空間を形作ったり、区切ったりする役割も果たしますが、あらゆる空間を作り出し、時に映像が投影される空間へ導く通路ともなるのです。