AUN

天王洲アイルにあるTokyo International Galleryでにてプレイヤーのフラットな連携を通して「展覧会」を再考する継続型プロジェクト「AUN」が開催されました。

アートエキシビションとは何かを考える時に、そのミニマムな形は場に作品を現前させ、その場を外に開くことでしょう。

AUN」はこの行為を現代的に咀嚼、肉付けし、それを繰り返すことを新たな一つのスタンダードとして提示するというプロジェクトです。

現代、展覧会はアーティスト、ギャラリスト、クリティック、アーキビスト、デザイナー、キュレーター、コレクター、リサーチャー、そしてオーディエンスといった様々なプレイヤーによって生み出されています。

数多くのプレイヤーがこの繋がりに意識的であろうとなかろうと、その役割によって、展覧会は存在していますが、「AUN」はこれらのプレイヤーの繋がりを自覚することで始まります。

今回の「AUN」の始まりには、TIGのギャラリスト・島村航介、谷本弥生の呼びかけに応えたアーティストの水戸部七絵、根本祐杜、シグニチャーデザインに浅井美緒、プロジェクトコンセプトに髙木遊、プロジェクトレヴューに太田光海、エディターとして月嶋修平、そしてアーカイブの一端を竹久直樹がフォトグラファーとして参画しました。

AUN」は始動とともに開かれた回廊を提示し、プレイヤーの繋がりを生みだしたのちに閉幕しますが、その繋がりから、また新たに「AUN」が始まるのです。

AUN」は「展覧会」の終わりが新たな「展覧会」の始まりであることを志向します。

TIG