BUSUI AJAW

六本木にあるギャラリー、nca | nichido contemporary artにて、ブスイ・アジョウによる展覧会、「Mother / Amamata」が開催されました。

ncaで初の個展となるこの展覧会では大作を含む未発表最新作のペインティングが発表されました。

 

ブスイ・アジョウはミャンマーで生まれました。

一家は政情不安から逃れるため、彼女が幼い頃にタイのチェンライへ移り住みます。

ブスイ・アジョウは美術学校には通っていないものの、職人家系に生まれ、工芸家である父親は、語りや木彫りの制作を通して彼らアカ族に関する知識を伝えていました。

ブスイ・アジョウは15歳の時、父の跡を継がず、画家の道を目指します。

「Mother / Amamata」は、ブスイ・アジョウの制作の中心であったテーマを再考しています。

ブスイ・アジョウが母親としての経験から、アママタという像を再考していいるのです。

この展覧会で展示された絵画は、ブスイ・アジョウが第一子を育てながら描いたもので、そこで経験した現実についての熟慮から生まれました。

ブスイ・アジョウ自身の独特の立場から伝統を語るだけではなく、現代の家父長制社会が山間部にまで及んでいる一方で、アカ族が苦しんでいるという抑圧まで明確に示しているのです。

NCA