KENNY SCHARF

神宮前にあるギャラリー、NANZUKA UNDERGROUNDにてアメリカ人アーティスト、ケニー・シャーフの個展「I’m Baaack」が開催されました。

この展覧会は、ケニー・シャーフにとって、日本のプライマリーギャラリーにおける展覧会として、約30年ぶりとなる新作個展でした。

展覧会は、神宮前にあるNANZUKA UNDERGROUNDの他に、赤坂にある草月会館の2会場にて開催されました。

ケニー・シャーフは、1980年に NYSchool of Visual Artsを卒業した後、アンディ・ウォーホルをメンターとして、グラフィティやコラージュを主要な表現スタイルとする「イースト・ヴィレッジ・アート・ムーブメント」の一員として活動しました。

ジャン・ミッシェル・バスキアやキース・ヘリングといった同世代のアーティストと共にその独特なアート作品は一躍大きな脚光を浴びました。

ケニー・シャーフの作品の特徴は、何と言ってもカラフルな色彩とそこに登場する独自のキャラクター達です。

「原始家族フリントストーン」や「宇宙家族ジェットソン」のファンを公言するケニー・シャーフは、こうした漫画アニメの引用から自身のキャラクターの着想を得たと語っています。

宇宙人とも巨大化した微生物とも、植物の妖怪のようにも見えるキャラクター作家自身や友人たちのメタファーであり、怒りや喜び、眠気、空腹といったごく自然な感情を表していると言います。

また、その色彩も、私たちのあらゆる感情を表すものでケニー・シャーフの作品における動き、スピード感は、そのまま生命感という最も重要なテーマを表しているのです。

NANZUKA UNDERGROUND