NORIKO KAMIKUBO

駒込にあるギャラリー、KAYOKOYUKIにて上久保 徳子の初個展「フライパンを食べるために」が開催されています。

上久保徳子は、樹脂とセラミックといった複数の素材を使い立体作品を制作しています。

日常の生活のなかでふと目に止まったもの、とりわけパンやスープといった食べるためのものから着想されたイメージは、上久保の感覚を通して、その味や匂いまでをも見ることのできる「かたち」に落とし込まれていきます。

その作品群は、まるで料理を味わうように作品を見るという新たな体験に見るものを誘ってくれます。

上久保が樹脂とセラミックといった複数の素材を選択していることは、作品を「見る」ということに独特な刺激を与える役割を果たしています。

異素材が組み合わされることで私たちの視覚は刺激され、無意識に何らかの違和感を覚えいつもとは違う世界に気づくことができるのです。

KAYOKOYUKI