TAKASHI MURAKAMI

京都にある京都市京セラ美術館にて、現代美術の最前線で活躍するアーティスト、村上隆の大規模な個展「村上隆 もののけ 京都」が開催されています。

京都市京セラ美術館の開館90周年を迎えるにあたり開催されるこの展覧会は、主に海外を中心に活動してきた村上隆にとって、国内で約8年ぶり、東京以外で初めての大規模な個展となっています。

 かつて村上隆が企画した展覧会「スーパーフラット(Superflat)」は、2000~2001年にかけて日本とアメリカの各都市を巡回、展覧会とともに発表された「スーパーフラット宣言」は、現代美術シーンに重要な影響を及ぼしました。

村上隆のキャリアは、欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み、刺激を与え続けてきた営みであると言えます。

この展覧会は、村上隆が活動初期から深い関心を寄せてきた江戸時代の絵師たちが活躍し、今なお、あらゆる芸能と芸術が息づき交わり合う京都を舞台に、新たに描きおろした超大作をはじめ、代表的なシリーズ、国内初公開となる作品など、大多数が新作の約170点で構成される大規模な個展となっています。

KYOCERA MUSEUM