KISHIO SUGA

六本木にある小山登美夫ギャラリーにて、菅木志雄の新作展「ものでもなく場でもなく」が開催されました。

この展覧会は菅木志雄にとって小山登美夫ギャラリーにおける11回目の個展となりますが、2017年からは毎年精力的に個展を開催、新作を発表し続けています。

今回の展覧会でもギャラリーの空間をいっぱいに使ったインスタレーションと壁面の立体作品、全てで新作が発表されました。

菅木志雄60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーとして活動しました。

その後50年以上も第一線で活躍し、ものの多様な存在性によって表わす本質的な作品世界で、現代アートにおける独自の地平を切り開いてきました。

またインドの中観哲学「空の思想」に共鳴した「もの」の見方を根本から問い直す視点は、作品に普遍性を与え続け、その深化と制作への情熱はとどまることがありません。

戦後日本美術を代表するアーティストの一人として、すでに国際的な評価を確立しており、今までに400を超える国内外の展覧会に参加しました。

その作品はポンピドゥ・センター、テート・モダン、ニューヨーク近代美術館、M+や、東京国立近代美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外40以上の美術館に収蔵されています。

TOMIO KOYAMA GALLERY