KOJI YAMAGUCHI

渋谷パルコ内にあるOIL by 美術手帖のギャラリースペースで山口幸士の展覧会「日々」が8月23日まで開催されています。

現在は東京を拠点に活動する山口幸士は2015年にニューヨークに渡り3年間に渡り現地のアーティストのアシスタントをしながらアーティストとしてコラージュやドローイング、風景画などの作品を発表する活動をしてきました。

山口幸士の作品は長年続けてきたスケートボードに原点があると言います。

初期の作品には公園や噴水、橋の下といったスケーターに馴染みのある場所が登場しますが水彩画に景色を描きその場に落ちていた紙切れを張り合わせるなどスケートボードで移動しながら作品を描くというスタイルはスケーターらしい制作スタイルでした。

その後怪我でスケートボードから離れてからは室外の壁や部屋の花瓶、住宅街の家家などに目を向けるようになります。

自転車で出かけた場所を撮影してそれを絵に起こすというスタイルで描かれる絵画は写真のようでいて絶妙に境界を消した絵画的な表現手法で表現されます。

その作品を見るものに写真の記録と鑑賞者の風景への記憶が重なり合ってその風景の中にある本質を捉えさせるような力があるのです。

OIL GALLERY