REIKO IKEMURA

5月28日まで六本木にあるギャラリー、ShugoArtsにてイケムラレイコの展覧会「限りなく透明な」が開催されています。

三年前に開催された国立新美術館でのイケムラレイコの大規模個展の厚みのある作品群と見事な構想力による洗練された展示は人々の脳裏に鮮烈な記憶をとどめていいます。

シュウゴアーツでは五年ぶりとなる個展では6点のペインティングに加え、以前よりアトリエに設置していた窯を使って制作に取り組んでいるガラス彫刻6点が披露されています。

 イケムラレイコの芸術家としての人生は、常に新しい素材、手法との出会いであり、格闘であり、ついには自家薬籠中のものにするまでに行き着く営みの連続でした。

セラミックを手がけた1990年代初頭は、現代美術の世界でまだセラミックが彫刻の素材として積極的に認められていない時期でしが、その後はブロンズを手掛け、ついに4mをゆうに超えるモニュメンタルな作品を実現するまでに至りました。

今回の展示では絵画作品とともに美しい色と形で輝くガラスの彫刻が見事な存在感を示しています。

SHUGOARTS