2022年 4月 27日TRAVELING FOR ART
TATSUO IKEDA
5月7日まで南青山にあるギャラリー、ファーガス・マカフリー東京にて池田龍雄の展覧会「BRAHMAN」が開催されています。
この展覧会は2022年のヴェネチア・ビエンナーレへの池田龍雄の参加とともにメトロポリタン美術館とテイト・モダンでの展覧会の開催に合わせて開催されます。
池田龍雄(1928-2020)は戦後、多摩美術大学で岡本太郎や花田清輝らによる「アヴァンギャルド芸術研究会」に参加します。
池田龍雄の作品は1950年代はルポタージュや風刺などの政治的な要素を含んでいましたが、その後には社会的な関心から離れていきます。
「楕円空間」や「玩具世界」など新たなモチーフを通して人間の意識と身体の関係性を追求し始めるのです。
1988年に15年の歳月をかけて完結した「BRAHMAN」シリーズは10章からなり池田龍雄の視覚的、哲学的な改革において重要なシリーズであり展開する宇宙の事象と絶えず変化する生の経験を理解するための旅であったと言えます。