2020年 10月 27日TRAVELING FOR ART
ART BASEL MIAMI 2017
アートフェアやギャラリー巡りなどを紹介するTRAVELING FOR ART。今回は2017年のマイアミアートバーゼルから。
マイアミアートバーゼルは毎年12月に開催されます。この時期マイアミでは他にもART MIAMIやDESIGN MIAMI、NADA、UNTITLED、SCOPEなど数多くのアートフェアが同時開催されてアート一色のお祭りになるのです。中でもアートバーゼルは一番規模が大きいフェアです。スイスのバーゼルで始まったバーゼルアートフェアは今やマイアミと香港にフランチャイズして世界的なアートフェアに成長しました。世界中から一流のギャラリーが一堂に会するアートフェアはコレクターはもちろんアート好きにとって最新のアートに出会える絶好のチャンスというわけです。写真はイギリスの彫刻家、アントニー・ゴームリーの作品。
ANTONY GORMLEY
信じがたいほど巨大な鉄の彫刻を制作することで有名なアメリカの作家リチャード・セラのプリント。さすがに巨大な鉄の彫刻は無理でもこうしたエディション作品であれば
リチャード・セラが手に入るというわけです。
GAGOSIAN GALLERY
アメリカの作家アレックス・カッツの絵画。ポップアートの流れを継承する作家でファンが非常に多くアートフェアでも人気の作家です。
GAVIN BROWN
イギリスの作家ポールマッカーシーの立体作品。この大きくて重い粘土の作品を買おうと思う人がいる。買う人がいるというのが驚くべきことです。
PAUL MACCARTHY
ジェフ・クーンズの作品、ゲージング・ボールシリーズでクーンズは歴史的作家の名画を忠実にコピーしその中央に丸いボールを据えるという作品を発表しました。これはピカソの絵によるゲージング・ボール。
JEFF KOONS
アーティストユニット、ギルバート&ジョージの作品です。ちょっと過激で風刺的なメッセージのアートをイギリス紳士的なマナーでビジュアル化する独特の表現の作家です。
GILBERT & GEORGE
ブライアン・カルビンの作品。独特の肖像画はいつもどこか寂しげです。人気の作家でアートフェアでもよく見かけます。
BRIAN CALVIN
ジュリアン・シュナーベルの豪快なペインティング。1980年代のニューヨークを席巻したネオエクスプレショニズムの騎手です。今は映画監督で活躍していますが往年のペインティングが再注目されてきたのでしょうか。
村上隆の作品。この20年ほどですっかり世界的なアーティストにのし上がった感じです。巧妙に設計された絵画作品は絶程的なテクニックで表現されます。
TAKASHI MURAKAMI
フランク・ステラの巨大な立体的絵画作品。60年代のミニマルな作風からよりラディカルに変化していったステラの表現ですがまるでパズルのように複雑な造形は凄いとしか言いようありません。
FRANK STELLA
ロイ・リキテンシュタインのポップな立体作品。絵画だけでなくこうした立体的な彫刻も沢山あります。様々なニーズに答えるうように作品を作るのです。
イギリスの人気作家、デミアン・ハーストの作品。丸いキャンバスを回してそこに絵の具を落として偶然的に現れるイメージを作品化しています。偶然が生むパターンと色が面白いですね。
DEMIEN HURST
アルベルト・オーレンの抽象的な絵画作品。具象的なイメージの上から筆任せに勢いよく色を重ねます。絵の具のたれや飛び散り、にじみなども絵画要素の重要な一部になっています。間違いや躊躇が許されない一瞬のセンスが問われる作品。
ALBERT OEHLEN
アメリカの人気作家アレキサンダー・カルダーのモビール作品。カルダーは大人気の作家でアートフェアでも毎回たくさんの作品が売られています。モビールというジャンルを確立した作家でもあります。このくらいの作品なら数億円はくだらないでしょ。背後の壁にあるのはスペインのアーティスト、ホアン・ミロの絵画作品でしょうか。
ALEXANDER CALDER
ジョージ・コンドの作品。彼も非常に人気がある作家でアートフェアでも彼の作品を本当によく見かけます。様々なスタイルの絵を描くけれどどれもコンドら
しい絵になるのはそれが何かの真似ではなく彼の中から自然に出てくるからでしょう。
GEORGE CONDO
ジョン・チェンバレンの立体作品です。以前は車など何か他のものだった金属の破片や金属板を組み合わせて独特な彫刻作品を作り上げる作家です。キャリアは長く
作品は世界中のミュージアムに収蔵されています。
ドイツの作家アンドレ・ブッツァーの絵画作品と立体作品です。なんだか漫画みたいな愛嬌のあるキャラクターの絵ですが実は
ブッツァーはゲルハルト・リヒターやゲオルク・バゼリッツといったドイツの生んだ巨匠アーティストの後継者と言われる将来有望な作家なのです。