YAYOI KUSAMA

六本木にあるギャラリー、オオタファインアーツにて草間彌生の新作・近作展「Every Day I Pray for Love」が開催されています。

オオタファインアーツでは3年ぶりとなるこの展覧会では、2021年より精力的に取り組んでいる同名シリーズより48点のペインティングと2点のドローイングが展示されています。

この展覧会紹介されている最新シリーズ「Every Day I Pray for Love」はネットやドット、横顔など代表的モチーフが繰り返されるなか、草間彌生の表現言語を更新する特徴である「文」が登場します。

草間彌生はしばしばマーカーとアクリルを織り交ぜながら画布上に一つないし複数の円を描き、その中に自身の詩やメッセージを日本語や英語で綴ります。

筆運びの微妙な軽重や緩急の変化が草間彌生の呼吸を生々しく伝えます。

2020年のパンデミック以降、自室での制作が定着し、作品サイズも生活空間に即したものとなるなかで生まれたこれらの作品シリーズは、大成してなお自己の枠にとらわれない芸術を制作したいという草間彌生の願望から今も生まれ続けているのです。

OTA FINE ARTS