KATE NEWBY

駒込にあるギャラリー、KAYOKOYUKIにて、ケイト・ニュービーによる日本初個展「Very active weather」が開催されています。

同時期に銀座メゾンエルメスフォーラムにて開催されているグループ展「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ/ダイアローグ2 -つかの間の停泊者」、森美術館にてグループ展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」にもケイト・ニュービーは参加しています。

ニュージーランド生まれで現在はテキサス州を拠点に活動するケイト・ニュービーは、慎重かつ入念な建築物への介入を通じて、都市空間におけるギャラリーという場所、作品、鑑賞者との間に、新たな関係性を構築しています。

東京の通りや歩道で見つけた割れたガラスをテキサスの粘土に混ぜ、焼き上げた作品は、時間の経過とともに変容する日常の性質を明らかにします。

展覧会のタイトル「Very active weather」に反映されているように、ガラスのエッジが丸くなり色褪せていることは、気候や人間の活動などの外部要因の影響で変容する原材料を想起させるのです。

作品は注意深く、そして意図的に配置され、ギャラリーと作品の間に共生関係を形成します。

また、様々な有機的なテクスチャーは、都市景観のなかでの生物や菌類の成長を連想させます。

インスタレーションでは、ギャラリーの空間にロープ、ガラス、セラミックをさりげなく織り交ぜながら、地域の建築物に対する知覚的意識を高めるだけでなく、何も配置されていない空間の潜在的な可能性にも注意を向けようとします。

KAYOKOYUKI

この没入的なアプローチでは、作品は浮遊し、吊るされ、隠れ、見るものに物質と空間に対する感性を刺激し熟考することを促すようです。