PROVIDENCE

天王洲にある児玉画廊にて2月26日まで佐藤慧の展覧会「Providence」が開催されています。

佐藤慧の作品はグリッド状であったり縦と横の線で分節されていたり一見するとシンプルな幾何学的な構図に見えます。

しかし近づいてみるとそこには静寂な存在感の中にも表現の豊かなテクスチャーが見受けられます。

それは作品が単なるグリッド模様ではなく制作過程において非常に手をかけているからなのです。

パネルを作りジェッソや色彩を流し込んだり炭や岩絵具といった日本画材を振り撒いてその後に電動ヤスリを使って表面を研磨し下の色を浮き出させるなどの政策工程があるからです。

大きな作品は引いて見てみるのも面白いのと同時に近づいてみると繊細な表情が浮き出すような見事な作品となっています。

KODAMA GALLERY